1 国勢調査について |
(1)「平成27年国勢調査の結果速報」における人口、世帯数及び前回調査との増減とその要因、区ごとの特徴について |
(総合政策局総合政策部統計課)
国勢調査についてお答えします。
始めに、「平成27年国勢調査の結果速報」における人口、世帯数及び前回調査との増減比とその要因、区ごとの特徴についてですが、
平成27年国勢調査における、本市の人口は97万2,639人、世帯数は41万7,640世帯となり、前回調査と比べますと、人口で1万890人、1.1%の増加、世帯では1万1,331世帯、2.8%の増加となっております。
人口について近年の住民基本台帳異動からみますと、自然動態が減少に転じたこと、社会動態では、東日本大震災後の転出数の増加により、2か年に渡り増加率が低迷したことなどを要因に、その後、転出数の改善傾向により、人口増加は維持したものの、伸び率は過去最低となっております。
また、世帯数の増加については、高齢者や学生など、単身世帯の増加がさらに進んだことが要因として挙げられます。
なお、区ごとでは、前回調査と比べて人口が増加した区は中央区、稲毛区、緑区、一方、減少した区は花見川区、若葉区、美浜区と傾向が二分しており、増加した区の要因としては、大型マンションの建設、住宅開発による転入増加、また、減少した区の要因としては、昭和40年代から50年代に建設された団地における転出増、自然動態の減少が拡大していることなどが考えられます。 |
(2)オンライン調査の回答率40.9%をどう評価しているのか |
(総合政策局総合政策部統計課)
次に、オンライン調査の回答率をどう評価しているかについてですが、
オンライン調査が、正確かつ効率的な統計調査の実施や回答者の負担軽減、利便性の向上につながることから、本市としましても、前年の試験調査結果などを踏まえ、回答率の目標を40%と設定し、「国勢調査パネル展」などの独自啓発や世帯を訪問する調査員に対する説明の徹底等により、市民に対するオンライン調査の周知を図り、結果として全国及び千葉県を上回る40.9%となり、目標を達成することができました。
なお、全国的に実施したオンライン回答者へのアンケートでは、約9割の方が次回もオンラインで回答したいと答えていることから、今後更に利用者が広がるものと考えております。
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(3)国勢調査の課題について
本市として、または指導員や調査員からの意見など、どのような課題を把握しているのか。
その課題を次の調査にどう活かすのか |
(総合政策局総合政策部統計課)
次に、国勢調査の課題についてですが、
5,700名以上の指導員・調査員の確保がより困難となっていることや、オンライン先行方式導入に伴い、調査期間が長くなりオンライン回答用IDの配布と紙による調査票を配布するなど調査員の業務が長期となり複雑化したことなどが課題と考えております。
また、調査に当たった指導員や調査員からは、「地域の実情に応じた調査方法の採用」、「調査員事務の単純化」などの意見が寄せられたところです。
これらの課題については、次回の国勢調査及び各種統計調査を正確かつ円滑に行うため、統計主管課長会議や政令市で構成されている大都市統計協議会など、様々な機会を通じて、国に要望して参ります。 |
(4)庁内での実施体制について
庁内の実施体制、特に実質的に調査を実施する各区との間で連携体制をどのように整えたのか |
(総合政策局総合政策部統計課)
次に、庁内での実施体制についてですが、
国勢調査の円滑な実施のため、昨年5月に副市長を本部長とし、全区長や関係部局長等で構成する「平成27年国勢調査千葉市実施本部」を設置し、市政だより等による周知啓発、市コールセンターの活用、情報システムの利用に伴う調整など、連携して調査を実施したところであります。
特に、実質的に調査実施を担う各区地域振興課とは、指導員・調査員の確保、調査に向けた事前準備及び調査期間中を通じて、協議調整のための会議を重ね、また区への職員応援や問い合わせに対する待機など緊密な連携を図り、調査を実施しました。 |
(5)国勢調査の調査結果の活用について
国勢調査から得られるデータは。また、オープンデータを推奨しているが調査データの活用事例は |
次に、調査結果の活用についてですが、
国勢調査から得られるデータにより、人口及び世帯数をはじめ男女・年齢別、産業別などの人口構造や世帯の構成、居住状況など、多くの統計情報が明らかとなります。
これまでも、国勢調査結果に基づき、本市に関係する統計情報をとりまとめて、市のホームページに掲載するとともに、本市の直近の人口動向を時系列的にグラフや数値でわかりやすく紹介した「千葉市の人口動向・人口を考えるデータ集」を平成25年から作成し、オープンデータとして掲載するなど、市民の皆さんが利活用できるようにしております。
なお、平成27年国勢調査の調査結果についても、順次、国から公表される予定ですので、利便性の高い統計データ等を逐次公表して参ります。 |